『こども講談・昔屋話吉おばけ話』
グループ劇天壌
1ヶ月ほど前の上演でした。このほど、舞台写真を提供していただきました。おかげさまで、このブログにアップすることができます。ありがたいことです。
3月26日(日)、場所は旭川市民文化会館展示室。あの展示室でどのような舞台を組むのかに興味がありました。お芝居は「子ども向け」ということでしたが、すっかり楽しみました。
天井いっぱいに暗幕を鉄骨で取り付けてあるので、通常の舞台とほとんど変わりません。もちろん天井が低いのと、コンクリートの室内ですので、音が反響しすぎる嫌いはやむを得ません。でも、こんな風にしても芝居ができるというのは、勇気づけられます。
『どこでだってヤレル』
というのは、芝居の強みです。
「おばけ」の話とは言え、子ども向けですので、むやみに怖い話ではありません。落ちもあって最後はホッとする組み立てなっていました。
写真でおわかりのように、擬音をすべてアナログで石井さんが担当、台詞なし。そりゃそうです、講談なのですからしゃべるのは講談師のみとなるわけです。
アナログ擬音の素晴らしさを紹介したのは、三谷幸喜氏の「ラヂオの時間」で亡き藤村俊二さんがやっていた元音効さんだった守衛さんですね。本物を録音した音は、本物に聞こえないってことが往往にしてあります。そこで意外なものの組み合わせで波の音や雨だれを作っていくのです。その工夫とアイディアは驚きです。
今回のお芝居は、これを目の前で講談師の上手側で実演する。
「芝居って工夫なんです」、
というのが伝わってきました。
本編の怪談も子どもたちが飽きないように巧妙に計らっているのがベテランの味と感心しました。大人の私もけっこうドキドキして愉しみました。間合いと表情がとってもいい感じのお芝居でした。
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